PR

フィリピン航空がoneworldへ。ANA派としてはちょっと複雑だけど、PALっぽさは嫌いじゃない件

旅行

PALがoneworldへ。ANA派としてはちょっと複雑だけど、PALっぽさは嫌いじゃない件

あ、そっちですか……。

フィリピン航空、通称PALことPhilippine Airlinesが、oneworldに加盟する方向で発表されました。

ANA派、スターアライアンス派としては、これはなかなか複雑です。

ANAはPALに資本も入っているし、ANAとのコードシェアやマイレージ提携もあったし、個人的にも「PAL=ANA側に近い航空会社」という印象がけっこう強かったんですよね。

それがまさかのoneworld。

うーむ。

これは、ガルーダ・インドネシアがスターアライアンス側ではなくスカイチーム側に行った時のような、あのなんとも言えない感じに近いです。

私はアライアンスでいうとスターアライアンスのほうが好きです。

ANA、シンガポール航空、タイ国際航空、エバー航空、ユナイテッド航空あたりの使い勝手が好きですし、SFC修行をした身としても、やっぱりスタアラゴールドは身体に染みついています。

ただ、最近はJAL系、つまりoneworld側も使う機会が増えてきました。

JAL、キャセイ、マレーシア航空、カタール航空、スリランカ航空あたりを考えると、これはこれで強い。

ということで、ワンワ修行も継続かなぁ……という気持ちになってきました。

公式発表はこちら

PAL公式発表はこちらです。

Philippine Airlines to Join oneworld Alliance

oneworld側の公式発表はこちらです。

Philippine Airlines to Join oneworld Alliance
Flag carrier of the Philippines will further strengthen alliance’s presence in Southeast Asia.

今回の発表では、PALがoneworldに加盟する方向でMOUを締結したことが発表されています。

発表場所は、ブラジル・リオデジャネイロで開催されたIATA年次総会の場。

PALはフィリピンのフラッグキャリアであり、加盟が完了すればoneworldの16社目の加盟航空会社となる見込みです。

ただし、ここは注意点です。

発表時点では「加盟が決まった」「すぐに今日からoneworld特典が全部使える」というよりも、加盟に向けた正式なプロセスに入った、という理解が安全です。

マイル加算、特典航空券、ラウンジ、優先チェックイン、手荷物優遇などの具体的な開始日や条件は、今後の公式案内を確認したほうがよいです。

ANA派としては、正直ちょっと複雑

PALはもともとスターアライアンス加盟会社ではありません。

なので、厳密には「スターアライアンスからoneworldへ移籍」という話ではありません。

ただ、日本のマイラー目線だと、PALはけっこうANA側のイメージがありました。

ANAホールディングスは2019年にPAL Holdingsへ9.5%出資しています。(→最新4.11%)

さらに、ANAとPALはコードシェアやマイレージ提携も行ってきました。

そのため、ANAマイル派、SFC派、スターアライアンス派からすると、

「え、そっち行くんですか……?」

という感情はかなりあります。

スタアラゴールドを持っていると、旅先での安心感がかなり違います。

チェックイン、優先搭乗、ラウンジ、手荷物。

このあたりが一通り揃っていると、海外旅のストレスがかなり減ります。

PALもANA提携経由で使いやすい場面があったので、個人的にはスターアライアンス寄りに来てくれたら嬉しかったなぁ、というのが本音です。

ただ、oneworld側から見ると、PALの加盟はかなり意味があります。

フィリピン国内線ネットワークはPALの大きな強みです。

マニラ、セブを起点に、フィリピン国内の島々へ飛べる。

oneworldとしても、東南アジア、とくにフィリピンのネットワークを強化できるのは大きいはずです。

日本人旅行者目線でも、JALマイルやoneworldステータスとの相性が良くなるなら、マニラ、セブ、ボラカイ、パラワン、ダバオ方面などの旅行がかなり組みやすくなる可能性があります。

PALの魅力は、なんだかんだで「PALっぽさ」

そしてここからが本題です。

PALは、いわゆるピカピカのFSCを想像して乗ると、少しびっくりするかもしれません。

もちろんPALはフルサービスキャリアです。

フィリピンのフラッグキャリアです。

1941年創業で、アジア最古級の航空会社でもあります。

ただ、日系航空会社のような、きっちり整ったサービスを期待して乗ると、たぶん少しギャップがあります。

良くも悪くも、PALにはPALっぽさがあります。

それが私は、けっこう嫌いではありません。

なんというか、「Heart of the Filipino」感があるんですよね。

すごく丁寧に整備された高級ホテルのような空気ではなく、親戚の家に行った時のような、少しゆるくて、少し雑で、でも妙にあたたかい感じ。

出発時刻が急に前倒しっぽくなったり、案内がざっくりしていたり、マニラの空港移動がサバイバルだったり、機材がちょっと年季入っていたり。

でも、そこも含めて「フィリピンに来たなぁ」という感じがします。

全部がきっちりしていない。

だけど、どこか人間味がある。

この感じがPALの面白さだと思っています。

FSC大好き民は、同じ基準で乗るとショックを受けるかも

ただし、注意点もあります。

JAL、ANA、シンガポール航空、カタール航空、エミレーツのような、完成度の高いFSCを基準にしてPALに乗ると、正直ショックを受ける可能性があります。

「え、案内これだけ?」 「え、ここで待つの?」 「え、空港移動こんな感じ?」 「え、機材ちょっと古くない?」 「え、搭乗の流れが急に変わった?」

みたいなことは、普通にありえます。

特にマニラ乗り継ぎは、慣れていない人にとってはなかなかのイベントです。

ターミナル移動、混雑、道路事情、案内の雰囲気。

日本の空港のような「誰が見ても迷わない」世界ではありません。

なので、PALに乗る時は、日系航空会社と同じテンションではなく、

「よし、フィリピン旅が始まったぞ」

くらいの気持ちで乗るのがちょうどよいです。

逆にそういう心構えで乗ると、けっこう楽しいです。

日系は役割分担、PALはワンチーム感

PALに乗って面白いなと思ったのが、乗務員さんたちの空気感です。

日系航空会社は、良い意味で役割分担がしっかりしています。

機長は機長。

CAさんはCAさん。

グランドスタッフはグランドスタッフ。

それぞれの役割がきれいに分かれていて、オペレーション全体が整っています。

一方でPALは、もう少し「みんなでやってる感」があります。

もちろん航空会社なので、安全運航上の役割はきちんとあります。

ただ、雰囲気としては、すごくチームっぽい。

降機時に機長さんが出てきて、乗客に手を振ってくれたりすることもありました。

こういうところが、個人的にはかなり好きです。

日系の完璧なオペレーションとは違う。

でも、距離が近い。

なんだかんだで、あたたかい。

PALの魅力は、機材スペックやラウンジの豪華さだけでは語れないと思っています。

ラウンジ利用は、今後かなり変わる可能性あり

これまでPALは、ANAとの提携やコードシェア、ステータス条件などによって、ラウンジ利用の扱いが少しわかりにくい場面がありました。

私自身も、スターアライアンスゴールドの立場でPAL利用時にPALラウンジを使えたことがあります。

ただし、ここはかなり注意です。

PALはスターアライアンス加盟会社ではありません。

そのため、「スターアライアンスゴールドならPAL利用時に必ずラウンジが使える」と考えるのは危険です。

スターアライアンスゴールドのラウンジ特典は、原則としてスターアライアンス加盟航空会社利用時の特典です。

PAL利用時のラウンジ可否は、利用空港、搭乗便名、運航会社、予約クラス、ANA側の提携条件、PAL側の運用、当日のラウンジ規定によって変わる可能性があります。

今回PALがoneworldへ進むことで、今後はむしろoneworld側のステータスとの相性が良くなっていくはずです。

発表では、加盟後にMabuhay Miles会員がoneworld加盟会社でマイルの獲得・交換ができるようになること、PALの対象上級会員がoneworld Priority特典や空港ラウンジを利用できるようになることが示されています。

つまり、今後PALを本格的に使うなら、スターアライアンスだけではなく、oneworld側のステータスも見ておいたほうがよさそうです。

JGC、JALグローバルクラブ、JMBサファイア、JMBダイヤモンド、oneworld Sapphire、oneworld Emerald。

このあたりの価値が、フィリピン方面ではさらに上がる可能性があります。

PALラウンジも、フィリピーノ感があって楽しい

PALのラウンジも、個人的には嫌いではありません。

めちゃくちゃ豪華なラウンジを想像すると違います。

カタール航空のアル・ムルジャンとか、キャセイの香港ラウンジとか、JALファーストラウンジとか、ANA SUITE LOUNGEのような世界観とは別物です。

でも、PALラウンジにはPALラウンジの良さがあります。

なんというか、こちらもフィリピーノ感があるんですよね。

食べ物も、空気感も、椅子の感じも、利用者の雰囲気も、どこかローカル感があります。

完成された高級感ではなく、ちょっと親しみやすい。

変に気を使わない。

「あぁ、フィリピンの旅だなぁ」と感じられる。

個人的には、そういうラウンジも好きです。

ただし、ラウンジのグレードや入室条件は空港によって差があります。

PALの最上位ラウンジ相当なのか、ビジネスクラス相当なのか、提携ラウンジなのかでも体験は変わります。

ここも、行く前に公式サイトや搭乗券の案内で確認しておくのが安全です。

PALのアップグレード入札が地味に面白い

PALで面白いと思ったのが、アップグレード系のオプションです。

一般的な航空会社でも、エコノミーからビジネスクラスへのアップグレード入札はあります。

PALにも、myPAL Upgradeのような入札型アップグレードがあります。

対象便・対象運賃・空席状況などによって可否は変わりますが、うまくハマると、通常購入よりもお得に上位クラスを体験できる可能性があります。

さらに面白いのが、単純なビジネスクラス入札だけではないところです。

PALには、隣席を空ける「Neighbor-Free」系のサービスもあります。

つまり、

  • エコノミーからビジネスへアップグレード
  • 隣席ブロック
  • 隣席や周辺席を空けて快適性を上げるタイプのオプション

のように、単純な上級クラス移動だけではない選択肢があります。

これはけっこう面白いです。

長距離でビジネスまでは高いけれど、隣席が空くならかなり快適。

短中距離でも、横が空いているだけで体力の削られ方がだいぶ違います。

特にPALのように、機材や座席の快適性にばらつきがある航空会社では、こういうオプションが旅の満足度を大きく左右することがあります。

ただし、これも対象便・対象運賃・空席状況・入札結果によります。

「必ず取れる」ものではなく、「取れたらラッキー」くらいの気持ちで見るのがよいです。

PAL×oneworldで嬉しい人

今回のPAL oneworld入りで嬉しい人は、かなり明確です。

まず、JALマイル派。

今後、PAL便でJALマイルを貯めたり、JALマイルでPAL特典航空券を取りやすくなったりする可能性があります。

もちろん、実際の加算率や特典枠は今後の正式発表待ちです。

ただ、方向性としてはかなり期待できます。

次に、oneworldステータス持ち。

フィリピン方面に行く時に、優先チェックイン、優先搭乗、ラウンジ、手荷物優遇などが使いやすくなる可能性があります。

特にoneworld Sapphire以上を持っている人にとっては、PALが使いやすくなるのは大きいです。

そして、フィリピン国内線を絡める旅行者。

フィリピンは島国です。

マニラやセブだけで終わらず、ボラカイ、パラワン、ダバオ、イロイロ、バコロド、ブスアンガ、カティクラン、タグビラランなど、国内線を絡めると一気に旅の幅が広がります。

PALの国内線ネットワークがoneworldとつながると、旅程の組み方がかなり面白くなります。

逆に困る人

逆に、スターアライアンス一本で生きてきた人には少し悩ましいです。

ANAマイルを貯めている。

SFCを持っている。

スターアライアンスゴールドを軸に旅を組んでいる。

そういう人からすると、PALがoneworldへ進むのは、素直に喜びきれない部分があります。

もちろん、ANAとPALの資本関係や提携がすぐに全部なくなるという話ではありません。

ただ、アライアンスとしてはoneworld側に入るわけなので、今後の特典設計や優先サービスはoneworld基準になっていく可能性が高いです。

スターアライアンス派としては、フィリピン方面での選択肢を考え直すタイミングかもしれません。

ANA直行便を使うのか。

シンガポール航空やタイ国際航空などスターアライアンス経由に寄せるのか。

それとも、PALを使うためにoneworld側も育てるのか。

ここは今後の旅スタイル次第です。

個人的には、ワンワ修行も継続かなぁ

私はアライアンスとしてはスターアライアンスが好きです。

これは変わりません。

ANA、SFC、スタアラゴールドの安心感はやっぱり強いです。

ただ、最近はoneworldもかなり魅力的に見えています。

JALはもちろん、キャセイ、マレーシア航空、カタール航空、スリランカ航空。

ここにPALが加わると、東南アジア方面、特にフィリピン方面の選択肢がかなり増えます。

フィリピンは、ビーチリゾート好きにはかなり強い国です。

セブ、ボラカイ、パラワン、エルニド、コロン。

海が好きな人にとっては、何度行っても面白い国です。

そこにPALの国内線ネットワークがoneworldとして使いやすくなるなら、これは無視できません。

なので、個人的にはワンワ修行も継続かなぁ……という気持ちになっています。

スターアライアンスが好き。

でも、oneworldも育てたい。

マイラーの悩みは尽きません。

PALは「完璧な航空会社」ではない。でも、嫌いじゃない

PALは、万人におすすめできる航空会社ではないかもしれません。

特に、日系FSCのような完璧さを求める人には、向き不向きがあります。

案内がざっくりしていることもある。

マニラの空港移動はなかなか大変。

機材もピカピカとは限らない。

オペレーションも、日系のように整然としているとは限らない。

でも、それも含めてPALです。

フィリピンらしい。

人間味がある。

ちょっと雑だけど、なんだか憎めない。

気を使いすぎない感じが、むしろ旅として楽しい。

機長さんが降機時に手を振ってくれるような、あのワンチーム感。

私はああいうPALっぽさ、けっこう好きです。

まとめ:PALのoneworld入りは、スターアライアンス派にも無視できないニュース

PALのoneworld加盟発表は、単なる航空業界ニュースではありません。

日本のマイラーにとっても、かなり影響のある話です。

特に、

  • ANA派
  • SFC派
  • スターアライアンス派
  • JALマイル派
  • JGC修行中の人
  • フィリピン旅行が好きな人
  • 東南アジアのビーチリゾートが好きな人

このあたりの人には、かなり関係があります。

ANAとの資本・提携関係があったPALが、oneworldへ。

スターアライアンス派としては複雑。

でも、旅の選択肢としてはかなり面白くなる。

そして何より、PALにはPALにしかない味があります。

ピカピカの高級FSCではないかもしれない。

でも、Heart of the Filipinoを感じる、あのゆるくてあたたかい空気感。

そこがPALの魅力だと思います。

今後、oneworldとしての特典開始日、マイル加算率、特典航空券、ラウンジ条件、ステータス連携などが具体的に出てくるはずです。

スターアライアンス派としては少し寂しい。

でも、ワンワ派としては楽しみ。

そして旅好きとしては、フィリピン方面の選択肢が増えるのはやっぱり嬉しい。

うーむ。

これはもう、ワンエメ修行も継続ですね……🥹

タイトルとURLをコピーしました