メディアキットから読み解くANA利用者の今!いまANAに乗っているのはどんな人たち?
公式資料はこちら!
https://www.anahd.co.jp/ana-info/ana/mediadata/pdf/mediakit/ANA_MEDIA_KIT_outline.pdf
ANAの公式メディアキットって、本来は広告出稿を考える企業向けの資料なんですが、実はかなり面白いです。
というのも、この資料を丁寧に読むと、「いまANAを使っているのはどんな人たちなのか」がかなり見えてくるからなんです。
今回は広告メニューの紹介は脇に置いて、メディアキットから読み解くANA利用者の今!という視点で、誰にでも分かるように整理してみます。
まず結論。いまのANA利用者は「量」も「質」もかなり強い
メディアキットを読んでまず感じるのは、ANA利用者は単に人数が多いだけではなく、広告主から見ても魅力的とされる“質の高い層”が厚いということです。
資料では、ANAの年間利用者は国内線・国際線合計で約5,300万人、月間利用者は約440万人、ANAマイレージクラブ会員数は約4,400万人とされています。
さらに、ANAアプリの累計ダウンロード数は約2,600万DL、ANAマイレージクラブアプリは約1,040万DL。
つまりANAは、飛行機に乗る瞬間だけの存在ではなく、会員・アプリ・空港・機内をまたいで、かなり大きな接点を持っているブランドだと分かります。
ここ、かなり大きいですよね。
ただの「航空会社」というより、移動と会員基盤とデジタル接点をまとめて持っている巨大な生活インフラっぽさがあります。
ANAは「出張族だけの航空会社」ではない
ANAというと、なんとなく「ビジネス利用が多そう」というイメージを持つ方も多いと思います。
でも、メディアキットを見ると、実態はもっと幅があります。
利用目的として示されているのは、
- 観光・レジャー:50%
- ビジネス:39%
- 帰省:10%
- その他:1%
という構成です。
これを見ると、たしかに出張需要は大きいんですが、それ以上にレジャー利用もかなり大きいんです。
つまり今のANAは、昔ながらの「出張の人が使う航空会社」という一言では片づけられません。
仕事でも使うし、旅行でも使う。そんな“移動に前向きな層”が広く集まっている航空会社だと読めます。
ボリュームゾーンは30代〜50代。しかも高所得層が厚い
メディアキットの中でもかなり強く打ち出されているのがこの部分です。
ANA利用者は30代〜50代が72%。
さらに平均世帯年収1,000万円以上が40%とされています。
この数字を見ると、ANAの中心利用者は、若さだけで押す層というより、ある程度のキャリアや生活基盤ができている大人世代だと分かります。
LCCのように「とにかく価格最優先」で選ばれる交通手段とは少し違って、ANAは移動品質や安心感、ブランドも含めて選ばれている面が強そうです。
もちろん価格を気にしないわけではないと思いますが、それでも利用者全体として見ると、
安さだけではなく、時間や快適さ、信頼性も重視する人たちが多い印象です。
大企業勤務や意思決定に関わる人が多いのも特徴
このメディアキット、年齢や年収だけでなく、勤務先の規模や決裁への関わり方まで載っているのが面白いです。
資料では、500人以上の会社に勤めている人が56%。
その内訳として、
- 5,000人以上:31%
- 1,000人以上5,000人未満:17%
- 500人以上1,000人未満:8%
と紹介されています。
さらに勤務先での役割については、
- 決定を承認する:30%
- 候補から選択して決定する:47%
- 候補をリストアップする:35%
- 情報を収集する:37%
という数字も出ています。
このへん、項目は重複していそうなので単純比較はできませんが、少なくともANA側は利用者の多くを、
大企業で働き、何らかの形で意思決定やその周辺に関わる人たち
として捉えていることが分かります。
つまりANA利用者って、個人として買い物をする人であると同時に、
会社の中でも選ぶ側・決める側・情報を集める側にいる人がけっこう多い、ということなんですよね。
利用者数の規模感はかなり大きい
年間利用者が約5,300万人という数字は、改めて見るとなかなかインパクトがあります。
内訳としては、資料上では国内線が約4,400万人、国際線が約800万人という読み取りができ、ANAの利用基盤の大きさがよく分かります。
そして月間利用者は約440万人。
毎月これだけの人がANAと接点を持っているわけで、航空会社としての存在感はかなり大きいです。
ここから見えてくるのは、ANAが一部のヘビーユーザーだけに支えられているブランドではなく、
かなり広い人たちに継続的に使われている航空会社だということです。
しかも「一回だけ乗る人」ばかりではない
メディアキットでは、最近1年間の利用回数の平均についても触れられています。
- 国内線:平均7.0回
- 国際線:平均5.0回
この数字を見ると、ANA利用者の中には「たまたま一度だけ使った」という人だけではなく、
ある程度繰り返し利用している人がしっかりいることが分かります。
これ、かなり重要だと思います。
なぜかというと、ANAは単なる一回限りの移動手段ではなく、
生活や仕事の中に何度も登場する“繰り返し使われるブランド”だからです。
ここにAMC会員約4,400万人という数字が重なると、
ANAは輸送サービスというより、関係が続くブランドなんだなと感じます。
ANA利用者は「飛行機の中だけの人」ではない
この資料全体で繰り返し出てくるのが、接触ポイントの連続性です。
自宅や勤務先で旅を考え、予約し、座席指定をし、空港へ行き、手荷物を預け、搭乗し、機内で過ごし、到着後に旅を振り返る。
ANAは、こうした流れ全体を一つの接点として描いています。
これを利用者目線で言い換えると、今のANA利用者は
「飛行機に乗っている時だけANAに触れている人」ではない
ということです。
会員、メール、アプリ、空港、ラウンジ、機内エンタメ。
こうした複数のタッチポイントを通じて、ANAは利用者の日常と非日常のあいだに入り込んでいます。
特にアプリのダウンロード数を見ると、その存在感はかなりはっきりしています。
ANAはすでに、航空会社でありながら、強いデジタル基盤を持つブランドでもあるんですよね。
「移動そのもの」に価値を感じる人が集まっているように見える
資料には、航空媒体ならではの特徴として、
「飛行機に乗る」という非日常感や、
長い時間・距離を機内で過ごす特殊な環境が挙げられています。
これは広告資料としては「じっくり接触してもらいやすい」という話なんですが、利用者像として読むと少し違った見え方ができます。
つまりANA利用者は、ただ安く移動したいだけの人だけではなく、
移動体験そのものにある程度の価値を感じている人たちが多いのでは、ということです。
とくにビジネスパーソン像としては、旅行やドライブが好き、仕事へのモチベーションが高い、資産運用や健康への関心も高いといったイメージが示されています。
また、女子旅の利用者像としては、旅行好きでアクティブ、写真映えや体験価値を重視するような雰囲気も描かれています。
こうしたイメージ表現をそのまま鵜呑みにする必要はありませんが、少なくともANAは自社利用者を、
「どう移動するか」まで含めて楽しめる人たち
として見ていることが分かります。
ANAマイレージクラブ会員の存在はやっぱり大きい
ANA利用者の今を語るうえで、AMCは外せません。
資料では、ANAマイレージクラブ会員は約4,400万人。
しかもユーザーイメージとしては、世界や日本を飛び回る30代〜50代のビジネスパーソン、新しいことが好きで、趣味や生活環境の充実にお金をかける層として描かれています。
マイルへの感度が高いという表現もあり、ここから見えてくるのは、
ANA利用者の中には単なる航空券購入者ではなく、
“ANAとの付き合い方”そのものを楽しんでいる人たちがかなりいるということです。
飛行機に乗る。
マイルを貯める。
カードやサービスを使う。
アプリで接点を持つ。
こうした流れを見ると、ANAは単に人を運ぶ会社というより、
ロイヤルティを育てる会員経済圏としてもかなり強いです。
国際線では、ANAはかなり“インバウンド接点”も強い
メディアキットでは、ANAの国際線ネットワークについて、
世界41空港・55路線と紹介されています。
さらに、国際線における外国人搭乗者比率は6割強とも書かれています。
これ、けっこう大きなポイントですよね。
国内でANAに乗るイメージだけだと、日本人の出張客や旅行客を思い浮かべがちですが、国際線まで含めると、
ANAは外国籍利用者ともかなり大きな接点を持つ航空会社なんです。
つまり今のANA利用者像を考えるとき、
日本人のビジネスパーソンだけではなく、
レジャー客、マイル志向の会員、女性旅客、そして訪日外国人まで含めた、
多層的な利用者構造を意識した方が実態に近そうです。
ただし、利用者プロフィールの一部は少し古め
ここはちゃんと押さえておきたいポイントです。
このメディアキット自体は2026年2月発行ですが、資料内のプロフィール調査の一部は2019年9月のインターネットアンケートがベースになっています。
一方で、年間利用者数やアプリDL数などの規模データは、2024年度実績や2025年7月時点の情報が使われています。
つまり、
- 規模感は比較的新しい
- 属性や志向の一部はやや前の調査がもと
という構造になっています。
なのでこの記事でも、
「いまの正確な全利用者属性が完全にこうだ」と断定するというよりは、
ANAが公式資料の中でどういう利用者像を描いているか
を読み解くスタンスで見るのがよさそうです。
まとめ。いまのANA利用者はどんな人たちなのか?
メディアキットを読み込んで見えてきた、今のANA利用者像をざっくりまとめるとこんな感じです。
1. 利用者数はとても大きい
年間約5,300万人、月間約440万人という規模感から見ても、ANAは非常に大きな接点を持つ航空会社です。
2. 中心は30代〜50代
しかも高所得層の比率が高く、落ち着いた大人世代が利用の中核にいます。
3. 出張だけでなくレジャーも大きい
観光・レジャーが50%、ビジネスが39%という構成から、仕事専用の航空会社ではなく、旅行需要もかなり強いことが分かります。
4. 大企業勤務や意思決定に関わる人が多い
企業規模や決裁関与のデータを見ると、組織の中で選ぶ立場の人が多いことも特徴です。
5. 会員基盤とアプリ基盤が強い
AMC会員約4,400万人、アプリDL数も大きく、ANAは機内だけで完結しない継続接点を持っています。
6. 移動体験そのものを大事にする層が集まっている
価格だけではなく、安心感、快適さ、ブランド、体験価値まで含めて選ばれている印象があります。
7. 国際線では外国人利用者との接点も大きい
世界41空港・55路線、外国人搭乗者比率6割強という数字から、インバウンド接点としての強さも見えてきます。
ひとことで言うなら、今のANA利用者は、
「よく動き、よく選び、移動そのものにも価値を感じる人たち」
という印象です。
広告資料なのに、ここまで利用者像が見えてくるのはかなり面白いですね。
ANAを普段使っている人も、マイル好きな人も、航空業界に興味がある人も、一度このメディアキットをじっくり見てみると新しい発見があると思います。
