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飛行機のチケットのバーコードの秘密|搭乗券から予約番号を見つけてオンラインチェックインできた話

飛行機のチケットのバーコードの秘密|搭乗券から予約番号を見つける方法 旅行

飛行機の搭乗券についている、四角かったり横長だったりするバーコード。

空港の保安検査場や搭乗口で「ピッ」と読み取るためのもの……くらいに思っていたのですが、今回、このバーコードに助けられました。

というのも、私が買った航空券は、手元にいわゆる「eチケット控え」がなく、航空会社の予約番号が分からない状態。

帰りの便をオンラインチェックインして、できれば事前に座席も選びたい。でも予約を呼び出せない。

そこで、行きの飛行機でもらった搭乗券のバーコードを読み取ってみたところ、出てきた文字列の中に航空会社側の予約番号らしき6桁の英数字を発見。

航空会社の公式サイトで、その番号と名字を入力してみると……無事に予約が出てきた!

そのままオンラインチェックインと座席指定まで完了できました🙌

「あのバーコード、搭乗口を通るためだけのものじゃなかったのか!」

気になって調べてみると、飛行機の搭乗券バーコードには、想像以上にいろいろな情報が入っていました。

※本記事では便宜上「eチケットなし」と表現していますが、正確には「eチケットお客さま控え・旅程表が手元にない状態」です。現在の航空券は電子航空券が中心で、搭乗券が発行されているなら、裏側には予約・発券情報が存在します。

搭乗券のバーコードは「BCBP」という世界共通規格

飛行機の搭乗券に使われるバーコードは、一般に BCBP(Bar Coded Boarding Pass) と呼ばれます。

IATA(国際航空運送協会)の「Resolution 792」という標準に基づき、空港や航空会社が違っても読み取れるよう、データの並び方などが決められています。

紙の搭乗券では横長の PDF417 をよく見かけます。スマートフォンのモバイル搭乗券では、Aztec、Data Matrix、QRコードなどが利用されます。

見た目は違っても、目的は同じ。搭乗者と便を素早く識別し、保安検査場やラウンジ、搭乗口などのシステムにつなぐための「旅のデータのかたまり」です。

IATAの実装ガイドによると、1つのBCBPに最大4区間分を格納することもできます。

搭乗券のバーコードに含まれる旅の情報

バーコードの中には何が入っている?

搭乗券や航空会社によって差はありますが、標準的なバーコードには、次のような情報が含まれます。

  • 旅客名
  • 航空会社側の予約番号(PNR/Booking Reference)
  • 出発地・到着地の空港コード
  • 運航航空会社コードと便名
  • 搭乗日
  • 搭乗クラス・キャビン
  • 座席番号
  • チェックイン順を示すシーケンス番号
  • 電子航空券かチケットレス商品かを示す情報
  • チェックインや搭乗券発行の経路

条件によっては、手荷物タグ番号、追加検査に関する区分、ファストトラックの利用資格などが入る場合もあります。また、航空会社が独自に使える領域には、会員ステータスや旅客の希望情報などが格納される可能性があります。

ただし、バーコードの中にPNRに保存された全情報が丸ごと入っているわけではありません。

PNRそのものには、氏名、旅程、座席、手荷物、連絡先、支払いに関する情報などが保存され得ます。一方、搭乗券バーコードは、搭乗処理に必要な項目と予約へたどり着くためのキーを持っている、と考えると分かりやすいです。

実際のコードを分解してみる

搭乗券の2次元バーコードを読み取ると、画面にURLが出るとは限りません。IATAのBCBP形式では、次のような長い英数字の文字列がそのまま表示されます。

以下は、説明用に作った架空のコードです。実際のBCBPと同じ順序・固定長の考え方で並べています。

M1ASUPARA/KEI         EABC123 HNDKULMH 00089261Y024A000011

空白は見えにくいので、空白を「·」に置き換えるとこうなります。

M1ASUPARA/KEI·········EABC123·HNDKULMH·00089261Y024A000011

これを項目ごとに区切ると、次のようになります。

位置 コード例 意味
1文字目 M BCBPのフォーマットコード
2文字目 1 このバーコードに入っている搭乗区間数
3〜22文字目 ASUPARA/KEI········· 旅客名。20文字になるよう空白で埋める
23文字目 E 電子航空券を示すインジケーター
24〜30文字目 ABC123· 運航航空会社の予約番号欄。例では6文字+空白1文字
31〜33文字目 HND 出発空港
34〜36文字目 KUL 到着空港
37〜39文字目 MH· 運航航空会社コード
40〜44文字目 00089 便名・便番号
45〜47文字目 261 その年の1月1日から数えた搭乗日
48文字目 Y 搭乗クラス・キャビンコード
49〜52文字目 024A 座席番号24A
53〜57文字目 00001 チェックインのシーケンス番号
58文字目 1 搭乗者ステータス

「EABC123」で7桁に見えるけど、予約番号は後ろの6桁

ここが今回いちばん大事なところです。

コードをそのまま読むと、旅客名の直後に EABC123 という7文字が続いているように見えます。

しかし、区切りは次のとおりです。

E|ABC123
↑   ↑
電子航空券の印   実際の予約番号

先頭の E はElectronic Ticket Indicator、つまり電子航空券であることを表す1文字です。予約番号の一部ではありません。

その直後に続く ABC123の6文字が、航空会社サイトへ入力する予約番号です。

BCBP上の「運航航空会社PNRコード」の欄自体は7文字分ありますが、6文字の予約番号を使う航空会社では、残り1文字が空白で埋められます。そのため実際の並びは、次のようになります。

E + ABC123 + 空白

読み取り結果によっては末尾の空白が見えず、前のEと予約番号だけが連結されて、まるで7桁の予約番号のように表示されます。

今回のケースでも、7桁に見えた文字列を丸ごと入力するのではなく、先頭のEを外した後ろ6桁を入力するのがポイントでした。

なお、すべての航空会社の予約番号が必ず6文字とは限りません。実際に試す際は、文字列全体の位置関係と利用航空会社の案内を確認してください。

今回、予約番号を見つけられた理由

航空券を旅行会社や予約サイト経由で買うと、似たような番号が複数登場することがあります。

  • 旅行会社の受付番号
  • 予約サイトの注文番号
  • 航空会社の予約番号(PNR/Booking Reference)
  • 13桁の航空券番号(Ticket Number)

このうち、航空会社の公式サイトで予約確認やオンラインチェックインに使うのは、多くの場合、航空会社側の予約番号または航空券番号です。

旅行会社の受付番号しか案内されていなかったり、予約確認書を見失ったりすると、航空会社サイトで予約を呼び出せないことがあります。

一方、すでに行きの便へ搭乗していれば、その搭乗券のバーコードには運航会社の予約番号が記録されていることがあります。

今回の私は、読み取り結果で7桁に見えた文字列のうち、先頭の電子航空券インジケーターEを除いた後ろ6桁を予約番号として使用。航空会社の公式サイトで名字と一緒に入力すると、予約確認に成功し、復路のオンラインチェックインと座席指定まで進めました。

つまり、行きの搭乗券が「帰りの予約へ入る鍵」になったわけです。

行きの搭乗券から予約番号を確認してオンラインチェックインする流れ

同じ状況になったときの確認手順

もし航空会社の予約番号が分からず、すでに同じ予約の往路へ搭乗済みなら、次の順番で確認できます。

  1. 行きの紙の搭乗券、またはモバイル搭乗券を用意する
  2. バーコードを、端末内で処理できる信頼性の高い読み取り機能で読む
  3. 旅客名の後ろにあるEなどのインジケーターと、その直後の予約番号欄を見分ける
  4. 7桁に見えるEABC123型なら、先頭のEを除いた後ろ6文字を予約番号候補として確認する
  5. 航空会社の公式サイトまたは公式アプリを開く
  6. 「予約確認」「Manage Booking」などから、予約番号と搭乗者の名字を入力する
  7. 予約が表示されたら、オンラインチェックインや座席指定へ進む

航空会社によっては、予約番号ではなく13桁の航空券番号でも予約を呼び出せます。

ただし、バーコードの形式や登録内容、コードシェア、旅行会社・団体旅行の予約方式などにより、この方法が使えない場合もあります。見つかった番号で予約が出なければ、販売元または運航航空会社へ確認するのが確実です。

「6桁なら全部予約番号」ではないので注意

読み取った文字列には、空港コード、便名、日付、座席、シーケンス番号などが区切りの少ない状態で並びます。

そのため、たまたま6文字に見える部分を片っ端から試せばよい、というわけではありません。

また、予約サイトが発行する番号と、実際に運航する航空会社のPNRが別になることもあります。コードシェア便では、販売会社と運航会社で異なる予約番号を持つケースもあります。

うまくいかない場合は、次も確認してみてください。

  • 名字を予約時と同じアルファベット表記で入力しているか
  • 販売航空会社ではなく、実際の運航航空会社サイトを開いているか
  • 旅行会社の番号と航空会社のPNRを混同していないか
  • オンラインチェックイン開始時刻を迎えているか
  • 座席指定の対象外運賃・対象外便ではないか

重要:搭乗券の写真をSNSへそのまま載せないで

ここまで読むと分かる通り、搭乗券のバーコードは単なる模様ではありません。

予約番号と名字が分かると、航空会社や予約の仕様によっては、第三者が予約確認画面へ到達できる可能性があります。そこで旅程や座席などを見られたり、予約に影響する操作をされたりするリスクをゼロとは言えません。

搭乗券をSNSやブログに載せるなら、少なくとも次の部分は完全に隠しましょう。

  • 氏名
  • 予約番号(PNR/Booking Reference)
  • バーコード・QRコード全体
  • 航空券番号
  • マイレージ会員番号
  • 手荷物タグ番号

バーコードは一部分だけ隠すのではなく、全体が読み取れないように大きく塗りつぶすのがおすすめです。投稿後に削除しても、保存や転載をされている可能性があります。

また、読み取りのために搭乗券画像を出所不明のWebサイトへアップロードするのも避けた方が安心です。可能なら端末内だけで処理する機能を使い、読み取った文字列も公開しないようにしてください。

まとめ:搭乗券は、旅を動かす小さなデータベースだった

今回、eチケット控えが手元になく、航空会社の予約番号も分からなかった私。

それでも、行きの搭乗券バーコードから予約番号を見つけたことで、復路の予約を呼び出し、オンラインチェックインと事前座席指定まで完了できました。

何げなく「ピッ」とかざしていたバーコードですが、実はその中には、搭乗者、便、日付、座席、予約番号など、旅を動かすための情報がぎゅっと詰まっています。

知っていると、今回のように困ったときの手掛かりになる。

ただし、それだけ重要な情報でもあるので、取り扱いには要注意です。

搭乗券は、旅が終わるまではパスポートや予約確認書と同じくらい大事に。旅が終わったあとも、そのままSNSに載せたり、無造作に捨てたりしないようにしましょう✈️

よくある質問

搭乗券のバーコードを読めば、必ず予約番号が分かりますか?

必ずではありません。IATA標準のBCBPでは予約番号を扱いますが、航空会社独自の形式、予約の種類、発行時点、コードシェアなどにより、期待した番号が得られない場合があります。

予約番号は何桁ですか?

多くの航空会社では6文字の英数字ですが、会社やシステムによって異なります。BCBPのPNR欄は7文字分あり、6文字の予約番号では残りが空白で埋められます。また、その直前の電子航空券インジケーターEと連続してEABC123のように表示されると、予約番号が7桁に見えることがあります。この例で実際に入力する予約番号は、Eを除いた後ろ6文字のABC123です。13桁の航空券番号とは別物です。

バーコードを読み取るだけでチェックイン済みになりますか?

なりません。読み取って得た予約番号などを使い、航空会社の公式サイトやアプリで正式に手続きする必要があります。

搭乗券の写真は、搭乗後なら投稿しても大丈夫ですか?

おすすめしません。同じ予約に復路や今後の区間が残っている可能性があり、会員番号など別の情報も含まれ得ます。投稿する場合は、個人情報とバーコード全体を確実に隠してください。


参考資料

※航空会社・予約経路・運賃・空港により取り扱いは異なります。実際の操作は利用する航空会社の公式案内をご確認ください。

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