こんにちは、あすぱらです。
今回、深圳でやってみたかったことの一つが、自動運転のタクシーに乗ることでした。
実際に乗ってみたら、車が勝手に来る。ドアが開く。目的地へ向かって走り出す。いや、すごいなこれ……となったのですが、私が特に驚いたのは、目的地に着く最後のところでした。
止まる予定の場所が空いていなくても、周囲を見ながら前後で場所を見つけて停車する。 ただ道に沿って走るだけじゃなく、こういうところまで対応するんですね。今回は写真を交えながら、その体験をまとめます。
体験日:2026年10月23日・深圳。公式情報確認:2026年10月24日。実写2枚はあすぱら本人撮影。走行や停車の感想は今回の一回の体験です。図解は本人の体験と写真をもとに作成し、アイキャッチのみAI生成のイラストを使用しています。
やって来たのは、小馬智行の無人タクシー

今回乗った車がこちら。車体に「小马智行」と書かれています。英語表記はPony.aiで、公式にはRobotaxiのサービスが案内されています。
私は妻にアプリの手配をやってもらいました。最初はアプリの名前をうろ覚えだったのですが、公式サイトには「小马智行」、英語の事業紹介には「PonyPilot」という名称が載っています。車体の写真と公式の案内を照らし合わせると、サービスの名前もわかりやすくなりました。
公式は深圳を含む都市でアプリを通じた配車サービスを案内しています。ただし、都市名が載っていることと、その市内ならどこでも乗降できることは分けて考えます。実際に使うときは、アプリで選べる乗車地点と降車地点を確認してください。
公式:小馬智行・Robotaxiサービス / Pony.ai・PonyPilotの事業紹介
配車の感覚は、普段のタクシーアプリに近かった

妻がアプリで手配して、地図で車の動きを見ながら待つ。そこへ車が来る。この入口の感じは、日本でGOなどの配車アプリを使うときに近いなと思いました。
違うのは、そのあとです。今回はBluetooth連携でドアが解錠され、そのまま車に乗り込む流れでした。運転手さんに行先を伝えるやり取りがなくても、アプリで指定した目的地へ向かって動き出します。
こう書くと一つ一つが大イベントなのですが、実際の流れは意外と普通の移動に近いんです。車が来て、乗って、出発する。特別な技術の体験をしているのに、使う側の動きはタクシー。そこも面白いところでした。
なお、アプリの登録から支払いまでを私自身がすべて操作したわけではありません。この記事では、妻が手配し、私が同乗して見た流れを紹介しています。海外から来た人の登録条件を、全員が同じ手順で使えるものとしては説明していません。
信号やほかの車を見ながら、普通に目的地へ進んでいく
乗っていると、ほかの車や赤信号を見ながら、車がきちんと動いていきます。隣の車との関係や、前の交通の流れを見て進んでいるように感じられました。
私は自動運転の評価をする専門家ではないので、この一回で安全性能を測った、という話ではありません。ただ、旅行者として座っている立場からは、「運転席に人がいないのに、ちゃんと目的地へ向かっている」という体験だけでも、かなり不思議でした。
未来っぽい展示を見ているわけではなく、自分が乗っている車が実際の道を走っている。窓の外には、普通の車もタクシーも走っている。その混ざり方が印象に残りました。
Pony.aiの公式事業紹介には、遠隔支援の仕組みについても説明があります。運転席に人がいないことから、その場に運転手がいないサービスだとはわかりますが、「人の支援が一切存在しない仕組み」と同じ意味にはしないでおきたいです。
いちばん「凄い」と思ったのは、目的地での停め方

目的地へ近づいてきたとき、停車する予定の場所が空いていませんでした。
決められた場所が空いていなかったら、どうするんだろう。人が運転していても、道路脇の状況を見て、「ここは止められないから、もう少し前へ」と判断する場面がありますよね。
今回の車は、そのまま困って止まるのではなく、前後の状況を見ながら、停車できる場所を見つけて対応していました。私には安全に停車してくれたように感じられ、ここが特に印象に残りました。
目的地までの道を走ることだけを考えていたのですが、タクシーの移動って、最後に降ろしてもらうところまで含まれるんですよね。予定の場所が使えなかったときに対応して、降車につなげる。最後の最後まで見ていて面白かったです。
一方で、どんな道でも同じ対応ができる、とまではこの体験から言えません。私が見た一場面として、その動きを記録しておきたいと思います。
到着時の車内画面にも、降りるための情報が出ていた

到着したときの車内画面です。「Arrived」の表示に加えて、ドアの案内や、周囲のカメラ映像が見えます。
画面には「Open door tips」「Move Position」「Assist」の項目があり、その下には物理的なSOSボタンもありました。写真に写っている表示を、日本語で整理すると次のようになります。

運転手さんに「ここで降ります」と話しかける代わりに、利用者が画面の案内を読んだり、必要に応じてサポートを使ったりする。車内のつくりも、それを前提にしているのがわかります。
写真には右側から降りるよう案内も出ています。降りる前には、画面だけでなく、自分でも外の車や人を確認します。シートベルト、荷物、ドアの操作などは、実際の車内案内に沿って進めてください。
この体験ではSOSやサポートを試す必要はありませんでした。そのため、各ボタンを押したときの対応内容を、体験したこととしては紹介しません。
旅行中に使うなら、料金・登録・乗降地点を事前に確認

次に自分で手配するなら、乗りたい気持ちだけでなく、まずアプリ上で次の項目を見たいと思っています。
- 自分の電話番号などで登録・認証できるか
- 使える支払い方法は何か
- 出発地と目的地が乗降可能地点として選べるか
- 配車前に表示される料金と、利用時の条件
- 通信が使えるか、困ったときの案内が読めるか
この記事では、今回の実支払額を掲載していません。普通のタクシーより必ず安い、乗車体験が無料、といった案内にもしていません。公式では有料の商用サービスとして説明されています。
アプリを用意する場合は、公式サイトから案内されている配布先へ進むと、サービス名を確認しながら探せます。現時点の対応端末や地域、登録条件はそこで確認してください。
香港側から移動してくる方は、先に香港空港から深圳への鉄道ルートを見ておくと、現地での移動計画をつなげやすいと思います。東鉄線では、ファーストクラスに乗った体験も別の記事にまとめました。
普通のタクシーも走っている。だから「使い分け」も気になる
深圳では、この無人タクシーだけが走っているわけではありません。普通のタクシーもかなり見かけました。
今回は、新しいものを一度体験してみたいという気持ちが大きかったです。日常的に移動するなら、車が来るまでの時間、行ける場所、乗降地点、料金、荷物の量などで選ぶのだと思います。どちらか一つが、すべての場面で便利だと決める必要はなさそうですね。
私にとっては、配車して乗れるだけでも面白かったのに、停車する最後のところでさらに驚かされました。無人で走ることが、ただのデモではなく、旅行中の一回の移動になっていた。それを自分で体験できたのがよかったです。
あすぱらのまとめ:目的地に着くまで、最後まで見ていたくなる
深圳でやってみたかった無人タクシー。妻にアプリを手配してもらい、実際に乗ってみたら、予想以上に面白かったです。
車が来る。ドアが開く。周囲を見ながら走る。予定どおりに止められない場面でも、そのときの状況に合わせて対応する。乗り物好きとして、移動そのものが一つの観光になりました。
日本でも、こういう体験がもっと身近になったら面白いのになあ、と思います。制度や道路環境が違うので簡単に同じになるとは限りませんが、現地で乗ってみると、ニュースで読むだけのときとは印象が変わりますね。
深圳で無人タクシーに興味がある方は、まず公式のサービス案内と、利用日の乗降可能エリアを確認してみてください。私が特に注目してほしいのは、走っている間だけではなく、最後にどう停まって、どう降りるところまでつなぐか。ここも含めて、面白い体験でした。

