こんにちは、あすぱら。です。海外航空券を探していて「あとで決めよう」とタブを閉じた方、今回の燃油サーチャージは一度確認しておきたいです。
ANA・JALは、2026年11月1日〜12月31日発券分の燃油サーチャージを引き上げます。欧州・北米の代表的な区間では両社とも片道62,000円、単純往復で124,000円。航空券の総額ではなく、燃油だけのお値段です。なかなか存在感がありますね。
ただ、「10月中に買えば絶対おトク」で終わらせると、変更時に困ることがあります。今回は両社の金額差と、発券前に見ておきたい条件を整理します。
2026年10月26日再確認。ANAの公式料金案内(10月16日更新)、JALの公式料金案内(10月15日更新)に基づきます。ANAの11・12月分は政府認可申請中の表示です。両社とも認可条件などにより適用額が変更される場合があります。以下は旅行開始国が日本の旅程の燃油額で、税金・航空保険特別料金・航空券本体の運賃は含みません。
10月26日追記:今週中に発券を考えるなら、この3点を確認
- 10月31日までに購入・発券が完了するか。11月1日からの新料金は、ANAは購入日、JALは発券日が基準です。予約だけでは10月の金額を確保できません。旅行会社経由の場合も、実際の発券日を確認してください。
- 発券後に日程を変える可能性はないか。全区間未使用の航空券を変更すると、変更日の燃油額との差額調整が生じます。JALは全旅程が対象です。10月中に発券しても、後から変更すれば旧料金のままとは限りません。
- 燃油込みの総額と変更・払戻条件を比べる。燃油の差だけで即決せず、航空券本体の運賃や手数料も含めて判断しましょう。変更せずに利用する発券済み航空券は、今回の燃油値上げだけを理由とする差額調整はありません。
まず確認。「11月に乗る人」ではなく「11月から発券する人」
今回の境目は搭乗日ではなく、購入・発券日です。ANAの料金案内は「ご購入分」、JALは「発券分」として期間を案内しています。予約を入れただけで発券が済んでいなければ、10月の金額を確保したことにはなりません。

たとえば、11月出発の旅行を10月中に発券して、その後変更せずに利用する場合と、同じ便を11月に入ってから発券する場合では、適用される燃油額が異なります。「出発日はまだ先だから関係ない」と思っていると、ここを見落としがちです。
旅行会社で申し込む場合も、申込日と実際の発券日が一致するとは限りません。月末ぎりぎりに申し込むより、いつ発券されるのかを購入先に確認するのが先です。
ANA・JALの燃油サーチャージ比較表|10月と11〜12月
比較しやすいよう、主な方面を並べました。金額はすべて1人・1区間片道です。旧料金は10月発券時点、新料金は11月1日〜12月31日発券分を示しています。
| 日本との主な区間 | ANA 10月→11〜12月 |
JAL 10月→11〜12月 |
|---|---|---|
| 欧州・北米※1 | 55,000円→62,000円 | 50,000円→62,000円 |
| ハワイ・インド・インドネシア | 35,800円→38,500円 | 30,900円→38,500円 |
| タイ・シンガポール・マレーシア | 27,300円→32,000円 | 26,000円→33,200円 |
| ベトナム・グアム・フィリピン・パラオ | 19,300円→21,500円 | 17,500円→21,500円 |
| 台湾・中国・香港など※2 | 14,300円→15,100円 | 12,400円→16,000円 |
| 韓国 | 6,500円→7,100円 | 5,900円→7,100円 |
※1:ハワイは別欄。ANA成田―メキシコシティ線(NH180/179)は31,900円→38,500円で、この欧州・北米欄とは異なります。※2:JALの沖縄―台北・高雄は5,900円→7,100円。ウランバートルもこの欄に含めません。

見比べると、欧米・ハワイなどは11月から同額になります。一方、タイなどではANA32,000円、JAL33,200円。台湾でも例外区間を除けばANA15,100円、JAL16,000円と差が残ります。「両社とも値上げ」でも、地域ごとに同じ変更ではないんですね。
ただし、ここで比べているのは燃油だけ。運賃本体や手荷物、変更条件、乗り継ぎ時間が違えば、旅行全体での選び方も変わります。燃油の差だけで航空会社を決めるのは早いです。
往復でいくら増える?欧米・ハワイの計算例
片道の数字より、旅行1回分にすると負担が見えやすくなります。同じ地域区分を片道1区間ずつ利用する、1人の単純往復で計算してみます。
| 方面・会社 | 10月発券の往復燃油 | 11〜12月発券 | 増加額 |
|---|---|---|---|
| 欧州・北米/ANA※ | 110,000円 | 124,000円 | 14,000円 |
| 欧州・北米/JAL※ | 100,000円 | 124,000円 | 24,000円 |
| ハワイ/ANA | 71,600円 | 77,000円 | 5,400円 |
| ハワイ/JAL | 61,800円 | 77,000円 | 15,200円 |

たとえばJALの欧州区分を大人2人で単純往復するなら、10月と11月の発券で燃油の差は合計48,000円。旅行予算として無視しにくい額です。ANAの同区分なら2人で28,000円の差になります。
私ならまず、希望日の支払総額を控えます。そのうえで日程の確実さと変更条件を確認。「燃油が上がるから」という理由だけで、行けるか分からない日を買うのは避けたいところです。
10月中に発券しても、変更すれば差額が出ることがある
ここが今回、金額と同じくらい大事なところです。ANA・JALとも、全区間未使用の航空券を変更する場合は、変更日に適用される燃油額との差額を調整するという取り扱いを案内しています。

ANAの場合
変更しなければ、発券後に燃油額が改定されても差額調整はありません。未使用の航空券を変更する場合は、支払い済みの額と変更日の適用額との差を調整。一部使用済みの場合は、燃油額改定による差額調整は行わないと案内されています。
JALの場合
こちらも、変更しなければ燃油額改定による差額調整はありません。未使用の航空券を変更する場合は、変更日の額を全旅程に適用して差額調整。一部使用済みの場合は差額調整なし、という案内です。
両社とも「変更」には、日付だけの変更や、旅程が同じでも便名を変更する場合などが含まれます。「路線は同じだから燃油は変わらない」とは限りません。
なお、これは燃油の取り扱いです。そもそも変更できる航空券なのか、運賃差額や変更手数料はいくらか、特典航空券ではどこまで変更可能か、という条件は別。購入した運賃や特典の規則を確認してください。
特典航空券も、マイルとは別に燃油を確認
ANAマイレージクラブの特典航空券、JALマイレージバンクの国際線特典航空券にも、公式案内では同額の燃油サーチャージがかかります。今回の発表は必要マイル数そのものの改定ではありません。
マイルが足りていても、燃油・税金などの現金支払いは残ります。特典の空席を見つけたときは、必要マイルと現金総額をセットで確認しましょう。嬉しくて先に「取れた!」と言いたくなるところですが、支払い画面までが予算確認です。
ANA特典の現金負担については、マイルで取っても燃油だけで往復12万4,000円。ANA海外特典の「必要な現金」を計算してみたでも整理しています。他社マイルで発券する特典や提携航空会社の特典まで、一律にこの表を当てはめないでください。
購入前によくある疑問
日本のサイトで買えば「日本発」の金額になる?
購入するサイトの言語や国と、旅程の出発地は別です。本記事は日本から旅行を開始する旅程を対象にしています。海外発旅程、国際線の乗り継ぎ、他社運航のコードシェア便などは、航空会社の適用条件と予約画面の内訳で確認してください。
子どもの燃油は半額になる?
両社の案内では、大人・小児・座席を使う幼児も同額です。座席を使用しない2歳未満の幼児は対象外。航空券本体の小児運賃の扱いと、燃油の金額は分けて考えます。
キャンセルすれば、すべて手数料なしで戻る?
両社とも燃油特別付加運賃自体には取消・払戻手数料を適用せず、払い戻すと案内しています。ただし航空券全体が無料で取り消せるという意味ではありません。運賃本体や特典の取消条件は別に確認が必要です。
私なら「総額・日程・変更条件」の3つを並べます
今回の値上げを受けて、予定が固まっている方が10月中の発券を検討する理由はあります。ただ、燃油が低い時期に買っても、運賃本体が高かったり、後日変更で差額が出たりすれば、期待した節約にはなりません。
- 希望便の税金等を含む支払総額を確認する。
- 休暇や同行者の予定が固まり、日程を変えずに利用できそうか確認する。
- 変更・払戻条件と発券日を確認してから購入する。
燃油の数字に焦らされるより、自分の旅行の条件で判断する。この順番でいきましょう。以前の金額との比較は、2026年10月のANA・JAL燃油サーチャージ比較も参考にしてください。
公式情報
- ANA:国際線における燃油特別付加運賃の改定について(2026年10月15日公表)
- ANA:燃油特別付加運賃・航空保険特別料金(燃油欄2026年10月16日更新)
- JAL/JTA:2026年11〜12月発券分の改定申請(2026年10月15日公表)
- JAL:国際線の燃油特別付加運賃・航空保険特別料金(2026年10月15日更新)

