マイルが貯まった。特典航空券の空席も見つかった。よし、これで海外に行ける!……と思って支払い画面を見ると、現金の金額にそっと真顔になる。国際線の特典航空券って、ここがありますよね。
こんにちは、あすぱら。です。ANAから、2026年11・12月発券分の燃油サーチャージが発表されました。欧米などは、1人・1区間片道62,000円。単純往復なら燃油だけで124,000円です。いや、航空券の本体をマイルで取ったあとにこの金額。なかなか重い。
ただし、すべての海外旅行が12万4,000円になるわけではありません。この記事では「何の料金か」「いつの予約に適用されるか」「特典航空券を取る前に何を比べるか」を分けて整理します。
確認日:2026年10月19日。ANAの10月15日付発表に基づく、日本発旅程の日本円建て運賃額です。必要マイル数・税金・空席は旅程ごとに異なります。
まず結論。マイルとは別に、現金の予算が必要です

特典航空券の「無料」というイメージと、実際の支払いがずれやすいところです。マイルで賄う部分があっても、燃油サーチャージ、空港使用料、税金などが別に必要になることがあります。
今回のANAの発表は、特典航空券にも同額の燃油特別付加運賃を適用するという内容。エコノミーだから不要、子どもだから半額、という扱いでもありません。座席を使う幼児を含め、大人・小児とも同額です。一方、座席を使用しない2歳未満の幼児は今回の燃油特別付加運賃の対象外とされています。
つまり、必要マイルだけ見て「予算内!」と判断しないこと。最後の支払い画面の現金額まで見て、ようやく旅行代金の入口が分かります。
11・12月発券分はいくら?地域別に片道と往復を並べる
ANA公表の1人・1区間片道の金額と、その金額を単純に2倍した往復の目安がこちらです。
| 日本との区間 | 片道・1区間 | 単純往復の計算例 |
|---|---|---|
| 欧州・北米・中東・アフリカ・オセアニア・中南米 | 62,000円 | 124,000円 |
| ハワイ・インド・インドネシア | 38,500円 | 77,000円 |
| タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア | 32,000円 | 64,000円 |
| ベトナム・フィリピン・グアム・パラオ・モンゴル | 21,500円 | 43,000円 |
| 中国・マカオ・台湾・香港 | 15,100円 | 30,200円 |
| 韓国・ロシア(ウラジオストク) | 7,100円 | 14,200円 |
往復欄は、同じ地域区分の国際線を片道1区間ずつ利用する例です。乗り継ぎが増える旅程、複数都市を回る旅程、出発地が日本ではない旅程などを、この表の2倍計算だけで決めないでください。実際に表示される内訳が基準です。
たとえば欧米区分を大人2人で単純往復するなら、燃油だけで248,000円という計算になります。ここに税金などはまだ含まれていません。マイルを2人分貯めた達成感と、現金の重さが同時に来るやつです。

「11月に乗る人」ではなく「11・12月に発券する人」
ここは見落としやすいので、はっきり書いておきます。今回の期間は、2026年11月1日から12月31日までの発券分です。11月に出発する便すべてが、この金額になるという意味ではありません。
旅程を検索しているだけ、候補日をメモしただけ、空席を眺めているだけでは「発券した」ことにはなりません。購入・発券がいつになるかを確認してください。発券済み航空券を変更するケースも、単純に検索日だけで判断しないほうが安全です。
なお、2027年1月以降の発券分については、今回の発表では決定次第別途案内とされています。「その先は下がるはず」といった予測を、確定情報として旅行予算に組み込むのは避けたいところです。

それでも特典航空券を使う?私なら3つの数字を並べます
1.特典で払う現金の合計
燃油だけでなく、予約画面に出る税金・料金を含む合計をメモします。「表では12万4,000円だったのに、最後はもっと高い」は矛盾ではなく、別の料金が上に載っている可能性があります。内訳を一つずつ見ましょう。
2.同じ条件の有償航空券の合計
比較相手は、同じ日・同じ区間・同じクラスを基本にします。別の日のセール最安値と、希望日の特典を比べると、話がずれてしまいます。受託手荷物や変更・払い戻し条件も、できるだけ揃えたいところです。
3.そのマイルを今回使う理由
期限が近いのか、長く乗りたかった便なのか、現金の持ち出しを抑えたいのか。何を優先するかで結論は変わります。「何円分になるから絶対おトク」と一つの数字で決めるより、私はこちらのほうが納得しやすいです。
考え方の例として、有償航空券の総額が180,000円、同条件の特典航空券の現金支払いが140,000円なら、現金の差は40,000円。その差を作るために何マイル使うのか、という比較です。これは考え方を説明する架空の例で、実際の販売価格ではありません。

「燃油が高いから海外発券」は、総額で考えたい
海外出発の旅程を検討する方法もありますが、出発地を変えれば誰でも同じように安くなるわけではありません。そこまで移動する航空券、宿泊費、休みの日数、乗り継ぎの余裕まで含めて比較する必要があります。
数字だけを切り出すと魅力的でも、そのための別の旅行代が増えたら本末転倒。私も飛行機に乗ること自体は好きですが、「総額ではどうなの?」は忘れないようにしたいです。
払い戻しでは、燃油と航空券本体を分けて確認
今回のANA発表では、航空券の払い戻し時に、この燃油特別付加運賃自体には取消・払戻手数料を適用せず、全額払い戻すと案内されています。ただし、航空券全体が手数料なしで戻る、という意味ではありません。航空券本体や特典航空券の取消条件は別に確認してください。
まとめ:必要マイルの次に、必要な現金を見る
今回いちばん伝えたいのは「特典航空券は使うな」ではなく、「マイルだけで旅行予算を組まないで」ということです。欧米などの単純往復なら燃油だけで12万4,000円。まずこの数字を知ってから空席を探すほうが、支払い画面で受ける衝撃は少し減らせます。たぶん。
希望日の現金総額と、有償航空券の条件を並べて、自分が納得できるほうを選びましょう。マイルを貯める時間も、旅行に使うお金も、大事なので。

